フロアコーティングが世に出てきて20数年が経過しました。
様々な種類のフロアコーティングが開発されましたが、品質の低い物も淘汰されています。
まだまだ浅い歴史の中ですが、フロアコーティングは徐々に認知度を上げていき、今では新築購入をした方では、ほとんどの方が耳にしたことがあるのではないでしょうか。
しかし、実際にフロアコーティングの必要性を感じていないお客様もまだまだいらっしゃられます。
今回はフロアコーティングの必要性を感じていないお客様がフロアコーティングは不要だと言えない理由をお伝えできればと思います。
フロアコーティングの必要性とは
フローリングの美観維持になる
フローリングは床材ですので、住宅の中でも一番汚れやすい場所になります。そんなフローリングは当然汚れが付着しやすく、清掃を怠ればすぐに黒ずんだり、くすんでしまったりと汚れが目立つ場所でもあります。従来の美観維持の方法では定期的に洗浄とワックスを行うのが一般的でしたが、これでは時間も労力もコストもかかり過ぎてしまいます。だからと言って何もしなければ、フローリングはどんどん劣化しますので、見栄えが悪くなります。このようにならないためには、フロアコーティングを施工することで、清掃が簡単になり美観維持にも繋がるのです。
お手入れが簡単になり、家事の時短に繋がる
ある調査では、住宅のお掃除にかける時間は平均で1日31分という結果が出ました。当然掃除をする時間は人によって異なり、30分くらいが45.6%ともっとも多く、次に15分くらい(19.0%)、1時間くらい(16.0%)となっております。住宅の掃除の中でも一番多く掃除をする場所はやはり、床です。掃除機がけや拭き掃除など汚れの具合によって時間は異なりますが、平均でも1日15分ほどは床掃除を行なっているのではないでしょうか?掃除機だけでも時間がかかりますが、拭き掃除をするとなると、さらに時間はかかります。しかし、フロアコーティングを施工することでこの拭き掃除も楽になります。水拭きだけでほとんどの汚れは取れてしまい、頑固な汚れも洗剤拭きやアルコール拭きで簡単に落とせます。(フロアコーティングの種類によります)以上のことから掃除にかかる時間が短縮され家事の時短に繋がるでしょう。
フローリングの耐久性が上がる
フロアコーティングを施工することで、フローリング自体の耐久性が上がります。これは表面への傷への強さや水への強さによって、フローリングが傷みにくくなることがその理由です。フローリングが傷みにくくなることで、フローリングの寿命は伸び、UVフロアコーティングであれば30年以上の耐久がありますので、フローリングの張り替えと共に、リコートを行うのが良いでしょう。
万が一の売却時に販売促進の設備の一つになる
フロアコーティングは種類にもよりますが、30万円前後するものもあります。そのフロアコーティングがフローリングに付帯されていて、お手入れが楽だということは、売却時の販売促進に繋がるのではないでしょうか?実際に中古物件を売却する前にリノベーションとフロアコーティングを行なって販売する方も多く、見栄えも良いので、売りやすくなるのではないかと考えられます。
フロアコーティングは不要という認識の間違い
フロアコーティングが不要と考えられている方の大半はフローリングがワックスフリーなので、必要ないという方です。
ワックスフリーだから必要がないというのは、フロアコーティングとは全く関係がありません。
それはフロアコーティングはワックスとは違うからです。
では、ワックスフリーとは何なのでしょうか。
ワックスフリーフローリングとは
ワックスフリーフローリングとは、汚れがつきにくくお手入れがしやすいフローリングとして販売されています。
これは表面加工によって汚れをつきにくくしており、この上からワックスを塗布すると、汚れと同様に密着がしません。ですので、ワックスフリーフローリングとして販売をされているのです。ではワックスフリーフローリングにフロアコーティングは必要ないのかというと、できるのであればするに越したことはないのです。ワックスをはじめ、フロアコーティングは美観維持の役割も果たします。いくら汚れがつきにくいとはいえ、頑固な汚れが付着してしまえば、簡単には落ちないでしょう。その点、UVフロアコーティングなどの防汚性の高いコーティングは油性ペンでまた、フローリング表面への傷は通常のフローリングと変わらずついてしまいます。このような傷からも守ることのできるフロアコーティングであれば、ワックスフリーフローリングに施工を行うメリットは十分にあります。
フロアコーティングは不要とは言えない
以上のことからフロアコーティングは不要とは言えません。
必ずしも必要とまでは言いませんが、フローリングの耐久性を伸ばしたり、お手入れが楽になったり、見栄えが良いということを考えれば、するべきではあるでしょう。
フロアコーティングを施工している床としていない床では2〜5年ほどで大きな差が生まれます。
施工をしなかった大半の人が、フロアコーティングをしておけば良かったと漏らしているのも事実です。
大切なマイホームのフローリングですので、住宅購入の際には是非フロアコーティングの施工をご検討下さい!